INTERVIEW

令和4年度、与論島に移住した
ヨロンまちづくり協同組合のマルチワーカーさんに
お話を伺いました。

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  • INTERVIEW VOL.1 
    芦原さん/マルチワーカー
    生きる力を身に着けたくて選んだ
    与論島

    移住スカウトサービス「SMOUT」がきっかけで「ヨロンまちづくり協同組合」の正規職員になった北海道出身の芦原さん。2022年12月から与論島生活が始まりました。
    聞き手は、与論島に移住して17年目、埼玉出身の小高と、同じくたまたま埼玉出身、与論に暮らして2年目の江藤です。



    ❚与論島との出逢い

    小高 それでは芦原さん、よろしくお願いします。まずは移住を考え始めた理由を教えてください。

    芦原 自給的な暮らしがしたくて、移住先は北海道内とか南の方ってなんとなく思ってて。その中で「SMOUT」を見て気になったプロジェクトに「興味ある」ボタンを押してたら、チカラさん(ヨロンまちづくり協同組合理事長の川畑力さん)から連絡が来て。で、なんかもうそのままって感じで・・・

    小高 トントンといったような?

    芦原 そうですね。去年中には動きたいって、とにかくどこかに動こうって思ってたので。

    小高 最初移住を考えたのはいつ頃だったんですか?

    芦原 それは結構前ですね。1年以上前かな。田舎に行きたいっていうのをすごい思ってて。で、本州にもちょっと行ったりしました。

    小高 「SMOUT」を知ったきっかけは何だったんですか?

    芦原 最初に母が登録してて。母が「SMOUT」で岡山県のどこかに体験で行ってて。私も使おうと思って・・・

    小高 それでチカラやかに引っかかったんですね。(※やか=お兄さん)

    芦原 チカラやかのパッションがすごくて(笑)パッションチカラ。私が「SMOUT」の自己紹介のところに、自分で生きる力・・・学歴とかじゃなくて、本質的な生きる力を身に着けたいです、みたいなことを書いていたのですが、それに対して「ぜひ与論で生きる力を身に着けてください」と言ってくれて。「私がやりたいと思っていることを良いって思ってくれるんだ」って。「これやりたいって思う人いないだろうな」ってことを書いてたけど、それがいいって言ってくれるなら良いかなって思って。

    小高 与論は自分で生きる力はすごい付くかも。じゃあチカラやかから連絡が来て、すぐ「与論で良いかな」って思えた感じですか?

    芦原 そうですね、話したりして「良いな」とは思ってたんですけど、仕事内容は心配でした。もともと自給的な生きる力を身に着けたいから田舎に移住したいっていうのプラス、仕事するなら子ども系がいいなって思ってたんですよ。教育系とか保育補助とかがやりたいなって思ってたんで、そういう点で言ったら仕事内容は全然違うんで。キビ刈れるかなぁ・・・とか、そこら辺はちょっと心配でした。

    小高 ここの組合の仕事は全部やったことが無い?ハーベスター(さとうきび収穫)、スーパー、介護、宿泊施設・・・

    芦原 やったこと無いですね。

    小高 それでも踏み切った理由って?

    芦原 何だろう。与論を調べてる時に、畑をやるなら出来るだけ無農薬とかでやりたいと思っていて調べてたら「池田農園」さんを見つけて。与論をオーガニックな島にしたいと書いていたので、そういう人がいるなら良いなって思って。あとシャロン農園さんも薬とか使わないで果物を育ててると知って。こういう人がいる島に行きたいなっていうのがちょっとあって・・・それもあってですかね。

    小高 調べてくれたんですね、与論のこと。

    芦原 そうですね、ハーブとか薬草とかにも興味があって、そういうカフェもあったから、良いなぁって思った感じですね。

    小高 与論はいろんな分野でそれぞれ頑張っている人がいるので面白いですよね。池田農園の理恵さんにはもう会いましたか?

    芦原 年末にチカラやかが繋いでくれて。スーパーでレジしてたら理恵さんが現れて。「今日うちで鍋するけど来る?」って

    小高 いきなり(笑)

    芦原 いきなりその日、理恵さん家にお邪魔して。

    小高 すごい(笑)かなりパッションですよね、あの方も。

    芦原 かなりパッションですよね!(笑)他にも変な人が集まってて。

    小高 変な人引き寄せてるんだ。引き寄せられたね(笑)



    ❚島での暮らし

    小高 今、与論に来て一ヶ月ちょっとですが、実際どう?

    芦原 ハーベスター(さとうきび収穫)とかめちゃめちゃ心配だったんですけど、めちゃめちゃ人が優しくて。全体的になんですけど、人に救われてます。

    小高 良かった。みんな優しいよね。

    芦原 優しいですね。それに尽きますね、ほんとに。

    小高 虫とかはどうですか?

    芦原 虫とかはまだそんなに見てない気がする。冬だから。あ、クモがいましたね。まあまあでかいクモが出たときは叫びましたけど。ハーベスターの時に、あんにゃ-(※お姉さん)たちに「クモ出たらどうしてるんですか?」って聞いたら「そのまま」って言われて。そっか~・・・と思って(笑)あとこの前ハーベスターやってたら、ネズミが、まぁまぁでかいのがいて。それをサギが咥えてて、それがけっこうショックでしたね。ビジュアル的に・・・あれ飲み込めるの?って・・・

    小高 与論って手付かずの自然ってそんなにいっぱいあるわけじゃないから、そこまでワイルドな出来事ってあんまり出くわさないけど、それはなかなか自然体験でしたね(笑)

    江藤 虫は、残念ながら今が一番少ないから、徐々に耐性を付けて。

    小高 与論で見つけた楽しみとかはありますか?気に入ってる事とか、息抜き方法とか、好きな場所とか。

    芦原 え、何だろう・・・・・・・・・・・・・・洗缶飲みが楽しい。
    (※洗缶飲み=せんかん飲み。洗缶日の飲み会の事。製糖工場の掃除の日を「洗缶日」と言い、この日はさとうきび畑も休みになるため飲み会になる)

    小高江藤 (爆笑)

    小高 酒ですね(笑)自分たちの畑のチームで?

    芦原 そうです。それ以外は正直休みの日になったら疲れてるから、洗濯とかして、掃除とかして寝て終わりみたいな。あんまり、まだ全然カフェとか回れて無くて。けっこう疲れますね。楽しいけど、ハーベスター。

    小高 島人みたいな生活してますね、既に。仕事して酒飲んで。「何が楽しいって、酒飲みが楽しいです」って・・・(笑)

    芦原 確かに(笑)でもそれが楽しいです。

    江藤 それが楽しいと思えるなら、いいね

    小高 人とのコミュニケーションが、本当に与論は楽しい。ほんと馬鹿みたいにいつものメンバーで飲んでるからね(笑)これ以上話題無いだろうっていうのに、おんなじメンバーで飲んでるから。楽しいよねぇ。えーと、楽しみは酒飲みっと・・・

    芦原 いやそんな、洗缶日だけですよ。

    小高 家では飲まないの?

    芦原 飲まないです。

    江藤 それがいいよ。

    小高 そうそう、ちょこちょこ毎日飲むよりも、たまーにバッて飲むほうがいいらしいですね。

    芦原 そうなんですか?

    江藤 肝臓が回復する時間が必要だから?

    芦原 へぇ~。でも、潰れないように気をつけようと思ってます。

    江藤 これからやってみたいことってある?与論で。

    芦原 これからやってみたいこと・・・ああでもやっぱり、自分で畑とか、果物とか育てたり、そういう生活がしたい。本当は井戸とか掘って、トイレもコンポストトイレとか作りたいです。下水道じゃなくて。そういう暮らしがしたい。



    ❚移住を検討している人へ

    小高 最後に、移住を考えてる人や与論に移住してみたいけど踏み切れない人にメッセージをお願いします。

    芦原 行ってみないとわからないから、行くしか無いんじゃないですか?しか言うこと無いですね(笑)ずっと迷ってても一生分からないから。行ってみて駄目だったら駄目で帰ればいいし、一回来てみるしかないと思います。

    江藤 それで言ったらこの組合は良い仕組みだと思うんだよね。だって、ずっとここにいてくださいっていう組織じゃないから。あくまでもステップ。

    小高 与論の入り口的なね。


    芦原さんありがとうございました!自然体で人と接する姿が素敵な芦原さん。今後もきっとたくさんの仲間が出来るでしょう。与論でやりたい事がたくさん出来ますように。引き続き、よろしくお願い致します!
  • INTERVIEW VOL.1 
    芦原さん/マルチワーカー
    生きる力を身に着けたくて選んだ
    与論島

    移住スカウトサービス「SMOUT」がきっかけで「ヨロンまちづくり協同組合」の正規職員になった北海道出身の芦原さん。2022年12月から与論島生活が始まりました。
    聞き手は、与論島に移住して17年目、埼玉出身の小高と、同じくたまたま埼玉出身、与論に暮らして2年目の江藤です。



    ❚与論島との出逢い

    小高 それでは芦原さん、よろしくお願いします。まずは移住を考え始めた理由を教えてください。

    芦原 自給的な暮らしがしたくて、移住先は北海道内とか南の方ってなんとなく思ってて。その中で「SMOUT」を見て気になったプロジェクトに「興味ある」ボタンを押してたら、チカラさん(ヨロンまちづくり協同組合理事長の川畑力さん)から連絡が来て。で、なんかもうそのままって感じで・・・

    小高 トントンといったような?

    芦原 そうですね。去年中には動きたいって、とにかくどこかに動こうって思ってたので。

    小高 最初移住を考えたのはいつ頃だったんですか?

    芦原 それは結構前ですね。1年以上前かな。田舎に行きたいっていうのをすごい思ってて。で、本州にもちょっと行ったりしました。

    小高 「SMOUT」を知ったきっかけは何だったんですか?

    芦原 最初に母が登録してて。母が「SMOUT」で岡山県のどこかに体験で行ってて。私も使おうと思って・・・

    小高 それでチカラやかに引っかかったんですね。(※やか=お兄さん)

    芦原 チカラやかのパッションがすごくて(笑)パッションチカラ。私が「SMOUT」の自己紹介のところに、自分で生きる力・・・学歴とかじゃなくて、本質的な生きる力を身に着けたいです、みたいなことを書いていたのですが、それに対して「ぜひ与論で生きる力を身に着けてください」と言ってくれて。「私がやりたいと思っていることを良いって思ってくれるんだ」って。「これやりたいって思う人いないだろうな」ってことを書いてたけど、それがいいって言ってくれるなら良いかなって思って。

    小高 与論は自分で生きる力はすごい付くかも。じゃあチカラやかから連絡が来て、すぐ「与論で良いかな」って思えた感じですか?

    芦原 そうですね、話したりして「良いな」とは思ってたんですけど、仕事内容は心配でした。もともと自給的な生きる力を身に着けたいから田舎に移住したいっていうのプラス、仕事するなら子ども系がいいなって思ってたんですよ。教育系とか保育補助とかがやりたいなって思ってたんで、そういう点で言ったら仕事内容は全然違うんで。キビ刈れるかなぁ・・・とか、そこら辺はちょっと心配でした。

    小高 ここの組合の仕事は全部やったことが無い?ハーベスター(さとうきび収穫)、スーパー、介護、宿泊施設・・・

    芦原 やったこと無いですね。

    小高 それでも踏み切った理由って?

    芦原 何だろう。与論を調べてる時に、畑をやるなら出来るだけ無農薬とかでやりたいと思っていて調べてたら「池田農園」さんを見つけて。与論をオーガニックな島にしたいと書いていたので、そういう人がいるなら良いなって思って。あとシャロン農園さんも薬とか使わないで果物を育ててると知って。こういう人がいる島に行きたいなっていうのがちょっとあって・・・それもあってですかね。

    小高 調べてくれたんですね、与論のこと。

    芦原 そうですね、ハーブとか薬草とかにも興味があって、そういうカフェもあったから、良いなぁって思った感じですね。

    小高 与論はいろんな分野でそれぞれ頑張っている人がいるので面白いですよね。池田農園の理恵さんにはもう会いましたか?

    芦原 年末にチカラやかが繋いでくれて。スーパーでレジしてたら理恵さんが現れて。「今日うちで鍋するけど来る?」って

    小高 いきなり(笑)

    芦原 いきなりその日、理恵さん家にお邪魔して。

    小高 すごい(笑)かなりパッションですよね、あの方も。

    芦原 かなりパッションですよね!(笑)他にも変な人が集まってて。

    小高 変な人引き寄せてるんだ。引き寄せられたね(笑)



    ❚島での暮らし

    小高 今、与論に来て一ヶ月ちょっとですが、実際どう?

    芦原 ハーベスター(さとうきび収穫)とかめちゃめちゃ心配だったんですけど、めちゃめちゃ人が優しくて。全体的になんですけど、人に救われてます。

    小高 良かった。みんな優しいよね。

    芦原 優しいですね。それに尽きますね、ほんとに。

    小高 虫とかはどうですか?

    芦原 虫とかはまだそんなに見てない気がする。冬だから。あ、クモがいましたね。まあまあでかいクモが出たときは叫びましたけど。ハーベスターの時に、あんにゃ-(※お姉さん)たちに「クモ出たらどうしてるんですか?」って聞いたら「そのまま」って言われて。そっか~・・・と思って(笑)あとこの前ハーベスターやってたら、ネズミが、まぁまぁでかいのがいて。それをサギが咥えてて、それがけっこうショックでしたね。ビジュアル的に・・・あれ飲み込めるの?って・・・

    小高 与論って手付かずの自然ってそんなにいっぱいあるわけじゃないから、そこまでワイルドな出来事ってあんまり出くわさないけど、それはなかなか自然体験でしたね(笑)

    江藤 虫は、残念ながら今が一番少ないから、徐々に耐性を付けて。

    小高 与論で見つけた楽しみとかはありますか?気に入ってる事とか、息抜き方法とか、好きな場所とか。

    芦原 え、何だろう・・・・・・・・・・・・・・洗缶飲みが楽しい。
    (※洗缶飲み=せんかん飲み。洗缶日の飲み会の事。製糖工場の掃除の日を「洗缶日」と言い、この日はさとうきび畑も休みになるため飲み会になる)

    小高江藤 (爆笑)

    小高 酒ですね(笑)自分たちの畑のチームで?

    芦原 そうです。それ以外は正直休みの日になったら疲れてるから、洗濯とかして、掃除とかして寝て終わりみたいな。あんまり、まだ全然カフェとか回れて無くて。けっこう疲れますね。楽しいけど、ハーベスター。

    小高 島人みたいな生活してますね、既に。仕事して酒飲んで。「何が楽しいって、酒飲みが楽しいです」って・・・(笑)

    芦原 確かに(笑)でもそれが楽しいです。

    江藤 それが楽しいと思えるなら、いいね

    小高 人とのコミュニケーションが、本当に与論は楽しい。ほんと馬鹿みたいにいつものメンバーで飲んでるからね(笑)これ以上話題無いだろうっていうのに、おんなじメンバーで飲んでるから。楽しいよねぇ。えーと、楽しみは酒飲みっと・・・

    芦原 いやそんな、洗缶日だけですよ。

    小高 家では飲まないの?

    芦原 飲まないです。

    江藤 それがいいよ。

    小高 そうそう、ちょこちょこ毎日飲むよりも、たまーにバッて飲むほうがいいらしいですね。

    芦原 そうなんですか?

    江藤 肝臓が回復する時間が必要だから?

    芦原 へぇ~。でも、潰れないように気をつけようと思ってます。

    江藤 これからやってみたいことってある?与論で。

    芦原 これからやってみたいこと・・・ああでもやっぱり、自分で畑とか、果物とか育てたり、そういう生活がしたい。本当は井戸とか掘って、トイレもコンポストトイレとか作りたいです。下水道じゃなくて。そういう暮らしがしたい。



    ❚移住を検討している人へ

    小高 最後に、移住を考えてる人や与論に移住してみたいけど踏み切れない人にメッセージをお願いします。

    芦原 行ってみないとわからないから、行くしか無いんじゃないですか?しか言うこと無いですね(笑)ずっと迷ってても一生分からないから。行ってみて駄目だったら駄目で帰ればいいし、一回来てみるしかないと思います。

    江藤 それで言ったらこの組合は良い仕組みだと思うんだよね。だって、ずっとここにいてくださいっていう組織じゃないから。あくまでもステップ。

    小高 与論の入り口的なね。


    芦原さんありがとうございました!自然体で人と接する姿が素敵な芦原さん。今後もきっとたくさんの仲間が出来るでしょう。与論でやりたい事がたくさん出来ますように。引き続き、よろしくお願い致します!

余白(40px)
実際の公開ページでは回答部分が閉じた状態で表示されます。
  • INTERVIEW Vol.2
    中山さん/マルチワーカー
    一度きりの人生で後悔しない
    生き方を

    移住スカウトサービス「SMOUT」がきっかけで「ヨロンまちづくり協同組合」の正規職員になった神奈川県出身の中山さん。2023年1月から与論島生活が始まりました。
    聞き手は、与論島に移住して17年目、埼玉出身の小高です。



    ❚実現できないと思っていた移住

    小高 中山さん、よろしくお願いします。まずは移住を考えたきっかけを教えてください。

    中山 きっかけは・・・元々海が綺麗でちょっと田舎なところで暮らしたいという思いは持っていて。昔から。

    小高 昔から?

    中山 はい。ただまぁ、20代の頃は夢で、多分実現は出来ないだろうなと思いながらずっと色んな仕事をしていたんですけど。30過ぎて、もう今逃しちゃうと無理だなと思って。ちょうど「SMOUT」で与論島が募集しているのを見つけて、今のタイミングかなと思って応募しました。

    小高 なるほど。「SMOUT」を知ったのは、何かきっかけがあったんですか?

    中山 最初、僕「SMOUT」を知らなくて。母が見ていて「こういう所あるから見てみな」って言われて。それで知ったんですけどね。最初は沖縄しか知らなかったんですけど他の離島も見つけて、いいなと思って。応募したんですけど、車の免許が無いと不便だからということで、駄目で。さすがに今から車の免許を取るのも大変だなと思っていたら、与論島がけっこう小さい島だと知って。原付きの免許だったら一日で取れるから、原付きで暮らして行けないかなと思って聞いてみたら、まぁ原付きでも大丈夫だよと言われたので「ここにしよう」と。それで来てみました。

    小高 そこが決めてだったんだ。小さい島だったっていうのが大きいですね。嬉しい。よかった小さい島で(笑)実は昨日、芦原さんにもインタビューして、芦原さんもお母さんがSMOUT見てたっていうのがきっかけで。おんなじだ。おもしろい(笑)

    中山 そうなんですね、知らなかった。

    小高 他に与論に決めた理由はありますか?

    中山 やっぱり、すごい海が綺麗っていう所と、あんまり開発されていない、ちょっと田舎っぽいところが良かったから、いいなと思って。

    小高 じゃあ「SMOUT」で応募して・・・誰から連絡が来ましたか?

    中山 チカラさん(ヨロンまちづくり協同組合理事長の川畑力さん)ですね。チカラさんと、そう、連絡取ってて。すごい気さくな人だと思いました。聞いたら色々と教えて下さいました。「ぜひ来てください」みたいなことをけっこう言われて。

    小高 面白いよね(笑)

    中山 南の島ってこういう人多いのかなと思って。すごく印象良かったんで。

    小高 移住前に不安だったことってありますか?

    中山 不安だったことは、まぁ・・・食べ物くらいかな。

    小高 食べもの?それはどういう?

    中山 料理をほとんどしないから。聞いたら、コンビニはもちろん無いし。ただスーパーが何件かあるっていうのを知ってたんで、まぁ、楽しみのほうが大きかったですね。

    小高 食べ物は買って済ますつもりで?

    中山 そう、買って済ますつもりで。弁当とか売ってんのかな?と思って。で、チカラさんに聞いたら「弁当すぐ売り切れちゃうんすよ~」って言ってたから。そこだけちょっと不安だったけど。

    小高 今のところ、問題ない?

    中山 全然、問題ないです。

    小高 良かった。結構与論のお弁当は体に良いと思うんですよね。手作りであまり添加物入ってないものが多い気がする。そっか、食べ物の心配があったんですね。

    中山 はい。思ったより色んなものが売ってたんで、パンだったりお惣菜だったり、冷凍食品もあったし。これなら別にあらかじめ、ある程度買っておけば、もし台風とか来て供給ストップしても何とかなるかなっていう風には思ったんで。



    ❚島の風景と人に触れる

    小高 与論に住み始めてどのくらい経ちましたっけ?

    中山 10日・・・2週間経ってないくらいですね。

    小高 まだそんなか!意外と最近ですね。

    中山 まだ最近でしたね。なんかもう一月くらいいるような気がします。

    小高 馴染んでますね(笑)島で見つけたお気に入りの場所とかありますか?

    中山 場所は・・・何だっけ、あそこ。今のさとうきび畑の近くにビーチがあるんですけど、そこがすごい好きで。上の方の・・・寺崎海岸か。トイレがあるんですよ。そこにシャワーがあって。仕事で泥だらけになったカッパを洗って、終わったら海を見ながらゆっくりして。絶景を見て、バイクでカッパを乾かしながら帰る。

    小高 原始的(笑)

    中山 トイレの場所は覚えといたほうがいいよと言われてたから。

    小高 与論は観光の島だから、公衆トイレ多いですよね。移住してから今まで休みってありました?

    中山 ここ2~3日、工場の洗缶日で休みでした。

    小高 何か出来ました?

    中山 昨日初めてニシムタ(ホームセンターみたいな店)に行ってびっくりして。すごい色んなもの売ってるなと思って。テレビコーナーとかすごいびっくりしました。100円ショップも入ってるし。お弁当も売ってるじゃないですか。

    小高 ニシムタは比較的最近なんですよ。でも、もう島に無くてはならないです。

    中山 そうですよね、あれだけあったら。

    小高 星とか見れました?

    中山 ああ、そうですね。来た初日は曇ってたんですけど、ちょうど晴れ間があって、わーって星が出て。星が綺麗だとは事前に伺ってたんですけど、肉眼でそんなにきれいだとは思っていなかったのでそこはびっくりしました。

    小高 天の川もすごいんですよね、与論。あ、川だ!みたいな・・・私も出身が埼玉なので、天の川がそんな肉眼で見えるものだと思わないで育ってきたので。与論はちゃんと川として流れてるように感じるので、ぜひぜひ見て欲しいです。ニシムタ以外で驚いたことはありますか?

    中山 交通量の少なさ。僕、原付きの免許取って向こうで一回も走ってなかったので

    小高 チャレンジャーですね(笑)

    中山 それがちょっと不安だったっていうのもありますね。実際自分一人で公道走るの初めてだったから。そしたら、車も少ないしスピードもそんなに皆ビュンビュン走ってるわけじゃないから。原付きで全然、快適に生活できてるから、そこはやっぱり都会と違っていいなと思いました。都会だと煽られたりするから。それもあって、あっちで乗りたくなかったんですけど。でも与論は風強いから、けっこう揺れちゃって。最初すごい怖かったです。

    小高 冬は風が強いんですよね。もう慣れました?

    中山 結構慣れましたね。

    小高 島に来て、今困っていることとかってありますか?

    中山 特に今不便さは感じてないですね。

    小高 良かった。仲良くなった人とかいますか?

    中山 仲良くなったというのか、ガソリンスタンドのおばあちゃん。すごい優しくしてくれて。また来てねって言われたんで、昨日か一昨日また行って。「また来てくれたんだ」って言われてちょっと嬉しかった(笑)

    小高 覚えてくれてたんだ。

    中山 覚えてくれてた。

    小高 けっこう与論の人って覚えてくれるんですよね。名前は忘れるんだけどね(笑)嬉しいよね。これから暖かくなるけど、プライベートでやりたいこととか、楽しみにしてることはありますか?

    中山 もちろん、海。素潜りだったり、スキューバだったり。スキューバはちょっと、すぐには出来ないでしょうけど。そういう系かな。海に関連する遊びは全部したいですけど、とりあえず、最近全然海に潜ってないから海に入りたいなっていうのが一番。

    小高 海遊び、楽しみですね。他になにか、楽しみなことはありますか?

    中山 海以外だとお祭りとか。夏の。ちょっとまだ詳しく知らないですけど。どういうものかちょっと見てみたい。

    小高 面白いですよ。ローカル感あって。小さい島のわりに花火がすごいです。夏のサンゴ祭の他に、ゴールデンウィークに銀座通り感謝祭というのがそこの商店街であって、それもね、賑やかで楽しいです。遊び以外で、島で挑戦してみたいこととかはありますか?

    中山 空き家再生事業とかに関われたらいいなとはちょっと思います。チカラさんから聞いてたんで。バイクで走ってても空き家だったり廃墟だったりけっこう見るんで、ちょっともったいないなと思って。

    小高 与論は多いですよね、空き家。なんとかしないといけない所です。



    ❚移住を検討している人へ

    小高 与論島に移住をしたいと思っている方、移住を迷っている方にひとことお願いしてもいいですか?

    中山 まずやっぱり、島の人にコンタクト取って、いっぱいお話伺って。あとはまぁ、人生一回しか無いんで。人生は自分が主役なんで、もし迷ってるなら話聞いて、迷うならぜんぜん行ったほうがいいと思います。気になったのなら来て損はないと思います。なんとかなる。

    小高 そうですね、なんとかなります(笑)


    中山さんありがとうございました!落ち着いた佇まいの中山さん、島の環境に柔軟に対応して楽しみを見出しつつある様子が頼もしいです。引き続き、よろしくお願いしま~す!

  • INTERVIEW Vol.2
    中山さん/マルチワーカー
    一度きりの人生で後悔しない
    生き方を

    移住スカウトサービス「SMOUT」がきっかけで「ヨロンまちづくり協同組合」の正規職員になった神奈川県出身の中山さん。2023年1月から与論島生活が始まりました。
    聞き手は、与論島に移住して17年目、埼玉出身の小高です。



    ❚実現できないと思っていた移住

    小高 中山さん、よろしくお願いします。まずは移住を考えたきっかけを教えてください。

    中山 きっかけは・・・元々海が綺麗でちょっと田舎なところで暮らしたいという思いは持っていて。昔から。

    小高 昔から?

    中山 はい。ただまぁ、20代の頃は夢で、多分実現は出来ないだろうなと思いながらずっと色んな仕事をしていたんですけど。30過ぎて、もう今逃しちゃうと無理だなと思って。ちょうど「SMOUT」で与論島が募集しているのを見つけて、今のタイミングかなと思って応募しました。

    小高 なるほど。「SMOUT」を知ったのは、何かきっかけがあったんですか?

    中山 最初、僕「SMOUT」を知らなくて。母が見ていて「こういう所あるから見てみな」って言われて。それで知ったんですけどね。最初は沖縄しか知らなかったんですけど他の離島も見つけて、いいなと思って。応募したんですけど、車の免許が無いと不便だからということで、駄目で。さすがに今から車の免許を取るのも大変だなと思っていたら、与論島がけっこう小さい島だと知って。原付きの免許だったら一日で取れるから、原付きで暮らして行けないかなと思って聞いてみたら、まぁ原付きでも大丈夫だよと言われたので「ここにしよう」と。それで来てみました。

    小高 そこが決めてだったんだ。小さい島だったっていうのが大きいですね。嬉しい。よかった小さい島で(笑)実は昨日、芦原さんにもインタビューして、芦原さんもお母さんがSMOUT見てたっていうのがきっかけで。おんなじだ。おもしろい(笑)

    中山 そうなんですね、知らなかった。

    小高 他に与論に決めた理由はありますか?

    中山 やっぱり、すごい海が綺麗っていう所と、あんまり開発されていない、ちょっと田舎っぽいところが良かったから、いいなと思って。

    小高 じゃあ「SMOUT」で応募して・・・誰から連絡が来ましたか?

    中山 チカラさん(ヨロンまちづくり協同組合理事長の川畑力さん)ですね。チカラさんと、そう、連絡取ってて。すごい気さくな人だと思いました。聞いたら色々と教えて下さいました。「ぜひ来てください」みたいなことをけっこう言われて。

    小高 面白いよね(笑)

    中山 南の島ってこういう人多いのかなと思って。すごく印象良かったんで。

    小高 移住前に不安だったことってありますか?

    中山 不安だったことは、まぁ・・・食べ物くらいかな。

    小高 食べもの?それはどういう?

    中山 料理をほとんどしないから。聞いたら、コンビニはもちろん無いし。ただスーパーが何件かあるっていうのを知ってたんで、まぁ、楽しみのほうが大きかったですね。

    小高 食べ物は買って済ますつもりで?

    中山 そう、買って済ますつもりで。弁当とか売ってんのかな?と思って。で、チカラさんに聞いたら「弁当すぐ売り切れちゃうんすよ~」って言ってたから。そこだけちょっと不安だったけど。

    小高 今のところ、問題ない?

    中山 全然、問題ないです。

    小高 良かった。結構与論のお弁当は体に良いと思うんですよね。手作りであまり添加物入ってないものが多い気がする。そっか、食べ物の心配があったんですね。

    中山 はい。思ったより色んなものが売ってたんで、パンだったりお惣菜だったり、冷凍食品もあったし。これなら別にあらかじめ、ある程度買っておけば、もし台風とか来て供給ストップしても何とかなるかなっていう風には思ったんで。



    ❚島の風景と人に触れる

    小高 与論に住み始めてどのくらい経ちましたっけ?

    中山 10日・・・2週間経ってないくらいですね。

    小高 まだそんなか!意外と最近ですね。

    中山 まだ最近でしたね。なんかもう一月くらいいるような気がします。

    小高 馴染んでますね(笑)島で見つけたお気に入りの場所とかありますか?

    中山 場所は・・・何だっけ、あそこ。今のさとうきび畑の近くにビーチがあるんですけど、そこがすごい好きで。上の方の・・・寺崎海岸か。トイレがあるんですよ。そこにシャワーがあって。仕事で泥だらけになったカッパを洗って、終わったら海を見ながらゆっくりして。絶景を見て、バイクでカッパを乾かしながら帰る。

    小高 原始的(笑)

    中山 トイレの場所は覚えといたほうがいいよと言われてたから。

    小高 与論は観光の島だから、公衆トイレ多いですよね。移住してから今まで休みってありました?

    中山 ここ2~3日、工場の洗缶日で休みでした。

    小高 何か出来ました?

    中山 昨日初めてニシムタ(ホームセンターみたいな店)に行ってびっくりして。すごい色んなもの売ってるなと思って。テレビコーナーとかすごいびっくりしました。100円ショップも入ってるし。お弁当も売ってるじゃないですか。

    小高 ニシムタは比較的最近なんですよ。でも、もう島に無くてはならないです。

    中山 そうですよね、あれだけあったら。

    小高 星とか見れました?

    中山 ああ、そうですね。来た初日は曇ってたんですけど、ちょうど晴れ間があって、わーって星が出て。星が綺麗だとは事前に伺ってたんですけど、肉眼でそんなにきれいだとは思っていなかったのでそこはびっくりしました。

    小高 天の川もすごいんですよね、与論。あ、川だ!みたいな・・・私も出身が埼玉なので、天の川がそんな肉眼で見えるものだと思わないで育ってきたので。与論はちゃんと川として流れてるように感じるので、ぜひぜひ見て欲しいです。ニシムタ以外で驚いたことはありますか?

    中山 交通量の少なさ。僕、原付きの免許取って向こうで一回も走ってなかったので

    小高 チャレンジャーですね(笑)

    中山 それがちょっと不安だったっていうのもありますね。実際自分一人で公道走るの初めてだったから。そしたら、車も少ないしスピードもそんなに皆ビュンビュン走ってるわけじゃないから。原付きで全然、快適に生活できてるから、そこはやっぱり都会と違っていいなと思いました。都会だと煽られたりするから。それもあって、あっちで乗りたくなかったんですけど。でも与論は風強いから、けっこう揺れちゃって。最初すごい怖かったです。

    小高 冬は風が強いんですよね。もう慣れました?

    中山 結構慣れましたね。

    小高 島に来て、今困っていることとかってありますか?

    中山 特に今不便さは感じてないですね。

    小高 良かった。仲良くなった人とかいますか?

    中山 仲良くなったというのか、ガソリンスタンドのおばあちゃん。すごい優しくしてくれて。また来てねって言われたんで、昨日か一昨日また行って。「また来てくれたんだ」って言われてちょっと嬉しかった(笑)

    小高 覚えてくれてたんだ。

    中山 覚えてくれてた。

    小高 けっこう与論の人って覚えてくれるんですよね。名前は忘れるんだけどね(笑)嬉しいよね。これから暖かくなるけど、プライベートでやりたいこととか、楽しみにしてることはありますか?

    中山 もちろん、海。素潜りだったり、スキューバだったり。スキューバはちょっと、すぐには出来ないでしょうけど。そういう系かな。海に関連する遊びは全部したいですけど、とりあえず、最近全然海に潜ってないから海に入りたいなっていうのが一番。

    小高 海遊び、楽しみですね。他になにか、楽しみなことはありますか?

    中山 海以外だとお祭りとか。夏の。ちょっとまだ詳しく知らないですけど。どういうものかちょっと見てみたい。

    小高 面白いですよ。ローカル感あって。小さい島のわりに花火がすごいです。夏のサンゴ祭の他に、ゴールデンウィークに銀座通り感謝祭というのがそこの商店街であって、それもね、賑やかで楽しいです。遊び以外で、島で挑戦してみたいこととかはありますか?

    中山 空き家再生事業とかに関われたらいいなとはちょっと思います。チカラさんから聞いてたんで。バイクで走ってても空き家だったり廃墟だったりけっこう見るんで、ちょっともったいないなと思って。

    小高 与論は多いですよね、空き家。なんとかしないといけない所です。



    ❚移住を検討している人へ

    小高 与論島に移住をしたいと思っている方、移住を迷っている方にひとことお願いしてもいいですか?

    中山 まずやっぱり、島の人にコンタクト取って、いっぱいお話伺って。あとはまぁ、人生一回しか無いんで。人生は自分が主役なんで、もし迷ってるなら話聞いて、迷うならぜんぜん行ったほうがいいと思います。気になったのなら来て損はないと思います。なんとかなる。

    小高 そうですね、なんとかなります(笑)


    中山さんありがとうございました!落ち着いた佇まいの中山さん、島の環境に柔軟に対応して楽しみを見出しつつある様子が頼もしいです。引き続き、よろしくお願いしま~す!